本の回転、思考の暴走

今年は共通テスト初年度であり、かなりの量の書籍を買っている。それらを並べるために、「レギュラー陣」までどかさなくてはならないことが増えた。

これまでセンター試験対策で使っていたものがそのまま共通テスト対応へと改訂されていれば単なる入れ替えだけでよいのだが、共通テストに向けて新たに出てきたシリーズもあり、入れ替える量を増やした。一方で、センターから使い続けて今回もレギュラーのまま残ったものもある。 

多くの人は勘違いしているのだが、共通テストにおいて大切なのは、例えば発表されている試行調査のスタイルに近いかどうかではない。マーク式において、いくら「新たな力」を試そうとしても、一番に問われるのは頭の回転であることに変わりはない。習ったことがそのまま出る、というイメージでいる生徒は多いが、そういうことは模試ですらほとんどないはずで、時間の制約が付きまといながら、確証のないまま、自分の反応だけを手掛かりに解き進めることになる。そこで頼れるのは頭の回転、自分の正解感覚しかない。

緊張や疲労、気の緩みと戦い、平常心で自分の「正答」を積んでいく。一応誤答はそれと気づく仕掛けもある。次々と脳が判断し、残り時間を見ながら拾っていく作業。そこではどうしても「考える」こととの親和性というか、そういう作業を自然とやってしまう人が優位に立つ。思考停止がくせになっていると、文字通り止まるだけだ。

訓練を積むと、思考の暴走というか、色々と広がっていく思考をなんとなく大枠でコントロールし、考えているような無に近づいているような、不思議な感覚がしてくる。試験は、そうした思考の暴走が許され、評価される場だと気づいてほっとするとき、その人はもう合格にかなり近づいている。

 

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